宣伝美術 岡﨑真理子(REFLECTA, Inc.)
岡田利規と藤倉大の初コラボレーションによる“音楽劇”
これは演劇の上演か、音楽の演奏会か——
フィクショナルな劇空間に音の粒子が混ざり合う“音楽劇”
圧倒的なスケールの世界が観客の目前に現れる
ウィーン芸術週間(Wiener Festwochen)からの委嘱により昨年5月に世界初演を迎えた本作が、ついに日本初演!日本初演となる東京公演では、東京芸術劇場「ボンクリ・フェス」の常連で藤倉からの信頼も厚いアンサンブル・ノマドが出演する。
俳優と演奏家が舞台空間を共有し、演劇と音楽のパフォーマンスを舞台上に並置することにより、双方が溶け合った先にあるフィクショナルな空間を生み出すことを目指した作品。
賃貸契約の一方的な破棄により、住む家をいきなり追い出されそうになる家族の物語。しかし人智の及ばない強大な力が見え隠れし始め、その問題自体が舞台上から消え去り———人間の世界を圧倒する存在が上演を支配し、まったく新しい世界が舞台上に立ち現れる。
俳優たちはナラティブとは別の基準によって作られた振付を遂行し、次第に変態していく。音楽家もまた、楽譜に書き込まれた多彩な技法を用いて音楽を変容させる。6名の俳優の発する言葉と7名からなるアンサンブルの演奏とが響き合い、物語と音が溶け合っていくとき、計13のサウンドが互いに影響し合いながら、どのような変化を生むのか。
新たなコラボレーションによる“音楽劇”に、乞うご期待!
コメント
岡田利規
『リビングルームのメタモルフォーシス』は、そういう題名の音楽劇というより、そういう名の冠された何か、音楽と演劇の拮抗からなる何か、なのです。ただ、そんなこと言っても通りが悪い。イメージしてもらえない。なので不承不承、音楽劇、と呼ばれることに甘んじている次第です。こういうのは、時間がかかるものです。何十年とかかるかもしれない。チェルフィッチュは(きっと、藤倉大さんも)待つつもりです。待つしかないので。こつこつとやるしかないので。東京公演もそのこつこつの一環です。お客さんに見てもらうことによって世界を変容させることによって。
藤倉大
岡田利規さんとチェルフィッチュの役者さん達と2年掛けて、東京と僕の住むロンドンをネットで繋いで作り上げたこの音楽劇。最初から最後までお互い全く妥協することなく、その上今までにないものができたと思う。僕がアーティスティック・ディレクターで東京芸術劇場が主催する音楽祭、ボンクリ・フェスに、岡田さんが来てくださり、そこでの経験がこの音楽劇の最後の部分に反映されている、とおっしゃっていた。まさにその場所、東京芸術劇場で東京公演ができるのは運命なのだろう。より特別な舞台になると思う。
日程
9月20日(金)19:00
9月21日(土)14:00
9月22日(日・祝)14:00★
9月23日(月・休)14:00
9月24日(火)休演日
9月25日(水)19:00
9月26日(木)14:00◎
9月27日(金)19:00
9月28日(土)13:00/19:00
9月29日(日)14:00
◎9月26日(木)14:00公演:見えない・見えづらいお客様のための「音声ガイド」を実施(要予約・日本語のみ)
★9月22日(日・祝)14:00公演終演後:アフタートーク開催【9月2日(月)更新】
登壇者:岡田利規×川内倫子(写真家)
対象:上演回のチケットをお持ちの方
*アフタートーク単体でのご予約は承っておりません。
登壇者プロフィール
川内倫子(写真家)
1972年、滋賀県生まれ。2002年に『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞受賞。2023年にソニーワールドフォトグラフィーアワードのOutstanding Contribution to Photography(特別功労賞)を受賞など。国内外で数多くの展覧会を行う。主な著作に『Illuminance』(2011年)、『あめつち』(2013年)、『Halo』(2017年)など。近刊に写真集『やまなみ』『いまここ』(谷川俊太郎との共著)がある。2022〜2023年に東京オペラシティ アートギャラリーでと滋賀県立美術館で個展「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」を開催した。
上演時間:80分(休憩なし)
受付開始は開演の60分前
開場は開演の30分前
会場
東京芸術劇場 シアターイースト
チケット
全席自由(入場整理番号付)
一般 6,000円 65歳以上5,500円 29歳以下3,500円 高校生以下1,000円
一般発売:7月20日(土)10:00~
※障害者割有(要事前申込)
※芸術祭セット券については、東京芸術祭2024年特設サイトをご確認ください。
取り扱い
- 東京芸術劇場ボックスオフィス
WEB|https://www.geigeki.jp/t/
電話|0570-010-296(休館日を除く 10:00~19:00)
窓口|営業時間(休館日を除く 10:00~19:00) - チケットぴあ https://pia.jp/t/geigeki/
- イープラス https://eplus.jp/
- ローソンチケット https://l-tike.com/
※ 65歳以上、29歳以下、高校生以下チケットは、東京芸術劇場ボックスオフィスにて前売のみ(枚数限定・要証明書)
※ 未就学児入場不可
※ 車いすでのご来場、障害者割引、ヒアリングループ、音声ガイドをご希望のお客様は、ご購入前に東京芸術劇場ボックスオフィスにお問合せください。
※ やむを得ぬ事情により、記載内容・公演情報等に変更が生じる場合がございます。
※ 公演中止の場合を除き、チケットのキャンセル・変更は承れません。
※ ご来場前に必ず東京芸術劇場webサイト内の注意事項と本公演の最新情報をご確認ください。
鑑賞サポート
- 見えない・見えづらいお客様のための音声ガイド(9月26日(木)14:00公演、要予約・日本語のみ)
説明をイヤホンでお聴きいただける受信機を、無料でお貸出しします。
開演前に客席で舞台説明や登場人物について、また上演中に俳優の動きや場面転換についてライブでご説明します。同伴される方にもイヤホンはお貸出しいたしますので、ご一緒にお楽しみください。
予約はこちら - 日本語・英語オープン字幕(全日程)
- 全日程で定価より障害者10%割引介助者1名無料、同行者は定価でのご案内となります。(他割引との併用不可)
- 車椅子スペース
- ヒアリングループ(磁気ループ)作動
- 託児サービス(劇場内の一時託児をご利用いただけます。有料・定員制)
ご予約受付・お問合せ:株式会社ミラクス ミラクスシッター0120-415-306 (平日9:00~17:00)
希望日1週間前迄に要申込/生後3ヶ月~小学校入学前までのお子様対象 - 託児型ワークショップ :東京芸術祭 2024『こどもあそびシアター』
(4歳―小学生までのお子様対象/有料・定員制/こどものアート体験支援型託児)
9月20日(金)〜28日(土)※各公演時間に合わせて実施予定
詳細は東京芸術祭2024 鑑賞サポートご案内ページにてご確認ください
関連イベント
・東京芸術祭ひろば
期間:2024年9月19日(木)~9月29日(日) 12:00〜20:00 ※9月24日(火)休み ※最終日は18:30終了
場所:東京芸術劇場 ロワー広場
・東京芸術祭ひろば – トランジット キッチン
期間:2024年9月19日(木)~9月29日(日)11:30~19:00 ※9月24日(火)、25(水)休み
場所:東京芸術劇場 劇場前広場
公演詳細
2023年 世界初演
アーカイブ記事
- 演劇と空間の付き合い方を探る:『リビングルームのメタモルフォーシス』稽古場レポート(横堀応彦)
- Wiener Festwochen: Von Katastrophen des Lebens(ドイツ語)
- Umzug ins Ungewisse(ドイツ語)
- 演劇と音楽の境界融解「ウィーン芸術週間」岡田利規と藤倉大が共作*有料記事(日本経済新聞2023年6月13日配信)
2021年 ワークインプログレス公演
以下のサイトにて配信中
巡回先スケジュール
クレジット
作・演出:岡田利規
作曲:藤倉大
出演:青柳いづみ、朝倉千恵子、川﨑麻里子、椎橋綾那、矢澤誠、渡邊まな実
演奏:アンサンブル・ノマド
音響:白石安紀
音響スーパーバイザー:石丸耕一(東京芸術劇場)
照明:髙田政義(RYU)
衣裳:藤谷香子(FAIFAI)
美術:dot architects
ドラマトゥルク:横堀応彦
技術監督:守山真利恵
舞台監督:湯山千景
テクニカルアドバイザー:川上大二郎(スケラボ)
英語翻訳:アヤ・オガワ
宣伝美術:REFLECTA, Inc.(岡﨑真理子+田岡美紗子)
プロデューサー:水野恵美(precog) 、黄木多美子(precog)
プロダクションマネージャー:武田侑子
アシスタントプロダクションマネージャー:遠藤七海
世界初演:
クラングフォルム・ウィーン[演奏]、大村わたる[出演]、山口真樹子[クリエイティブ・アドバイザー]、アンドレアス・レーゲルスベルガー[ドイツ語翻訳]、堀朝美[ツアーマネージャー]、平野みなの[アシスタントプロダクションマネージャー]
クリエーションワークショップ:
アンサンブル・ノマド[演奏]、辻本達也[カヴァー]、永見竜生[Nagie][サウンドデザイン]
委嘱:Wiener Festwochen
製作:Wiener Festwochen、一般社団法人チェルフィッチュ
共同製作:KunstFestSpiele Herrenhausen、Holland Festival、愛知県芸術劇場、独立行政法人国際交流基金
企画制作:株式会社precog
協力:KAJIMOTO、ナカゴー、急な坂スタジオ、山吹ファクトリー、公益財団法人セゾン文化財団、d&b audiotechnik GmbH & Co. KG.
主催:東京芸術祭実⾏委員会[公益財団法⼈東京都歴史⽂化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)、東京都]
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業(劇場・音楽堂等機能強化総合支援事業))|独立行政法人日本芸術文化振興会
協賛:アサヒグループジャパン株式会社