日本語を母語としない俳優との創作がひらく「演劇と言語」の未来
いくつものリアリティが交差する、まだ見ぬSF演劇
とある言語の衰退を食い止めるべく、宇宙船イン・ビトゥイーン号に乗り込んだ四人の乗組員と、一体のアンドロイド、そして銀河の旅の途中で遭遇する地球外知的生命体。
宇宙を漂いながら、やがて言葉をめぐる対話が繰り広げられる。劇中で語られる、変化しゆく「わたしたちの言葉」とは、いったい誰のものなのか。
演劇における日本語の可能性をひらくため、チェルフィッチュが2021年より取り組む「ノン・ネイティブ日本語話者との演劇プロジェクト」。本作は、そのワークショップを通じて出会った日本語を母語としない俳優とともにつくり上げた。
舞台上で発されるせりふが、その発音や文法の「正しさ」とは関係なく観客に届くということ。パフォーマンスが引き起こす想像を拠り所に、「正しさ」から解放された言葉が作用し、演劇の本質があらわになる。
これまでの取り組み
ワークショップ
第一弾 2021年9月10日〜10月10日
レポート(precog note)https://note.com/precog/n/n54be1d88d66a
第二弾 2022年4月11日〜5月21日
第三弾 2022年7月31日〜8月2日
第四弾 2022年10月21日〜23日
トークイベント
チェルフィッチュによるノン・ネイティブ日本語話者との演劇プロジェクトについて考える
アーカイブ配信(YouTube):https://youtu.be/53gEzFUim5c
公演概要
【ブリュッセル公演】
クンステン・フェスティバル・デザール(Kunstenfestivaldesarts)
日時|
2024年
5月18日(土)20:30
5月19日(日)16:00 / 20:30+アフタートーク
5月20日(月)16:00 / 20:30
上演時間|100分
会場|KVS BOL
上演言語|日本語
字幕|オランダ語、フランス語、英語
詳細|https://kfda.be/en/festivals/2024-edition/programme/the-window-of-spaceship-in-between/
【ソウル公演】
日時|
2024年
5月25日(土) 13:00 / 17:00
上演時間|100分
会場|国立現代美術館ソウル館 地下1階マルチプロジェクトホール
上演言語|日本語
字幕|韓国語、英語
詳細|https://www.mmca.go.kr/eng/events/eventsDetail.do?eduId=202404260000465
巡回先スケジュール
クレジット
作・演出:岡田利規
出演:安藤真理、徐秋成、ティナ・ロズネル、ネス・ロケ、ロバート・ツェツシェ、米川幸リオン
舞台美術:佐々木文美
音響:中原楽
サウンドデザイナー:佐藤公俊
照明:吉本有輝子
衣裳:藤谷香子
技術監督:守山真利恵
舞台監督:川上大二郎(スケラボ)
演出助手:山本ジャスティン伊等(Dr. Holiday Laboratory)
英語翻訳:オガワアヤ
宣伝美術:牧寿次郎
アートワーク:平山昌尚
プロデューサー:黄木多美子(precog)、水野恵美(precog)
プロジェクトマネージャー:遠藤七海、陳逸君 (precog)
プロジェクトアシスタント:村上瑛真(precog)
製作:一般社団法人チェルフィッチュ
共同製作:KYOTO EXPERIMENT
企画制作:株式会社precog