岡田利規 海外公演戯曲集『掃除機』

これまで、ドイツやノルウェーなど海外でも精力的に作品を発表してきた岡田。その中でも、ミュンヘン・カンマーシュピーレのレパートリー作品として書き下ろし、その年に上演された約400ものドイツ語上演作品から“注目すべき10作品“を選出するベルリン演劇祭「テアタートレッフェン」に初めて選出された表題作『掃除機』(英題:『THE VACUUM CLEANER』)のほか、「ノー・セックス」、「ドーナ(ッ)ツ」、「部屋の中の鯨」を併録。

『掃除機』(『THE VACUUM CLEANER』)
2019年、ミュンヘン・カンマーシュピューレ劇場(ドイツ)の4作品目のレパートリー作品として発表。
掃除機の視点から引きこもりの50代娘、無職の40代息子、80代の父親が暮らす家の情景を描く本作。世界的な社会問題、「8050問題」に着目した作品です。
ドイツ・ベルリンで行われる演劇祭、テアタートレッフェンの”注目すべき10作品”に選ばれました。
https://chelfitsch.net/activity/2019/12/post-20.html

『ノー・セックス』(『N‌O‌‌ SEX』)
2018年、ミュンヘン・カンマーシュピューレ劇場(ドイツ)の3作品目のレパートリー作品として発表。
セックスレスを題材に、カラオケ・バーでラブソングを歌い合う若者と老いた者たちを寓話的に描いた作品です。
https://chelfitsch.net/activity/2018/03/no-sex.html

『ドーナ(ッ)ツ』(『Doughnuts』)
タリア劇場(ドイツ)の初のレパトリー作品として発表。
ホテルのロビーを舞台に繰り広げられる登場人物たちの会話から、自分たちを取り巻く人智の及ばない状況に対する人間の脆弱さを問いかける作品です。
『掃除機』に引き続き、ベルリン演劇祭テアタートレッフェンの”注目すべき10作品”に選ばれました。
https://chelfitsch.net/activity/2022/01/doughnuts.html

『部屋の中の鯨』(『HVALEN I ROMMET (Whale in the room) 』)
ノルウェー・オスロのナショナルシアターの初めてレパートリー作品を創作・発表。
日本とノルウェーの共通点「捕鯨」に着目した、鯨の中に閉じ込められた俳優が互いにお話を語り合う作品です。
https://chelfitsch.net/activity/2022/05/hvalen-i-rommet.html

3月14日(火)に書店にて発売予定です。

詳細・購入
https://www.hakusuisha.co.jp/book/b621473.html

★合わせてご覧ください★
2023年3月、神奈川芸術劇場にて岡田利規作・本谷有希子演出『掃除機』が上演されます。
2019年にドイツの公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレで上演された『THE VACUUM CLEANER』の日本”語”初演です。
海外戯曲集『掃除機』も、上演期間中劇場にて先行販売されます。
詳細は以下をご覧ください。
https://www.kaat.jp/d/soujiki