「消しゴム山」「消しゴム森」出演者降板のお知らせ
「消しゴム山」初演の出演者である吉田庸は、今後本作および美術館版「消しゴム森」を降板することとなりました。
本人の考え方とクリエーションの方針の違いにより、話し合いを重ねた結果、本人の意思を尊重しこのように決定いたしました。出演を楽しみにされていた皆様には心よりお詫び申し上げます。今後、本プロジェクトは他6名の出演者とともに上演を継続いたします。
【吉田庸よりコメント】
皆さまへ
この度チェルフィッチュ『消しゴム山』及び『消しゴム森』の今後すべての公演から降板させてもらうことになりました。
これから観劇を予定されていた皆さま、突然の発表となり申し訳ありません。
『消しゴム山』は本当にチャレンジングな作品だと思います。自分にとってもこのクリエーション期間は「演劇」「観客」「俳優」について延々と問い直しをする日々でした。
その問いに対して未だはっきりと答えを出せた訳ではありません。これからも考え続けていくことになると思います。こんな風に自立して深く演劇の事を考えられるようになったのも、チェルフィッチュの演劇と出会えたからだとそのことだけは自信を持って言えます。
『消しゴム山』は美術館バージョンの『消しゴム森』になり、その後も世界各地の劇場で上演は続きます。
未見の方にも是非何処かでご覧になってほしいなと、それで感想など聞かせて頂ければ幸いです。
京都公演をご覧くださった皆さま、どうもありがとうございました。
吉田 庸