6/21(土)〜6/29(日)に、金沢21世紀美術館にて、オーディションで選ばれた市民の方々とともに創作する〈映像演劇〉の上演をおこないます。
金沢21世紀美術館では、石川県が生んだ西田幾多郎や鈴木大拙の「禅の思想」を再考し、現代の生活の中に活かしていくアートプロジェクトを3ヵ年で進めてきました。岡田による1年目の滞在調査、2年目のワークショップを経て、オーディションで選ばれた市民とともに西田幾多郎の論文「直接に與へられるもの」をモチーフにした〈映像演劇〉作品をつくります。
映像のみであるが演劇である、という〈映像演劇〉の手法によって、西田の哲学テキストがどのように読まれ、経験されうるのか、みんなで考える機会とします。
▼ 金沢21世紀美術館 ウェブサイト ▼
https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=25&d=2182
岡田利規メッセージ
哲学のテキストは得てして理解するのがむずかしい。西田幾多郎のもそう。でもそのようなテキストでも繰り返し読むと少しずつわかってくることがある。声に出して読んでいると、そしてそれを聞いていると、それまでつかめていなかった、それが言わんとしていることのイメージが、つかめた、と感じられることがある。声に出して読んでいる人が、つかめた、と感じたとき、それを聞いている人にもそのことが伝わり、その人もまた、つかめた、と感じる。
この微細な感覚を鑑賞者とも共有することをめざす映像演劇作品の、創作のプロセスを、金沢で、市民のみなさんと共にします。そのプロセスそのものが反映されたような作品にすることを構想しています。
公演概要
2025年6月21日(土)〜2025年6月29日(日)12:00〜20:00
※6月23日(月)は休場
[1] 12:00〜13:00
[2] 14:00〜15:00
[3] 16:00〜17:00
[4] 18:00〜19:00(終演20:00)
会場:金沢21世紀美術館 シアター21
チケット
一般:2,000円
U-25(25歳以下):1,000円
※障害者手帳をお持ちの方は介添者の方1名まで無料
※ウェブ予約チケットは各日前日まで販売
※当日チケットはウェブ予約チケットが完売していない場合のみ販売(現金のみ)
※未就学児のご入場はご遠慮ください
※トイレなどを除き、再入場は基本的には不可
事前予約券(Peatix)
https://peatix.com/event/4423050/view
※全席自由席、先着順、各時間帯12名限定入場
※良好な鑑賞環境でご覧いただくため、シアターの入場人数・時間を制限しております。詳細は予約ページをご確認ください。
お問い合わせ
金沢21世紀美術館 交流課
TEL 076-220-2811(火〜日、祝日10:00〜18:00)
event_k[a]kanazawa21.jp
※[a]を@に変更してお送りください。
関連企画:岡田利規・山田晋平 スペシャルトーク
日時:6月21日(土)16:00〜17:30
会場:金沢21世紀美術館 レクチャーホール
ゲスト:髙谷掌子(石川県西田幾多郎記念哲学館 研究員)
参加無料、事前予約優先・先着80名
手話通訳あり
※詳細は金沢21世紀美術館のウェブサイトをご確認ください。
これまでの〈映像演劇〉作品
『ニュー・イリュージョン』
『階層』
『風景、世界、アクシデント、すべてこの部屋の外側の出来事』
『渚・瞼・カーテン チェルフィッチュの〈映像演劇〉』
巡回先スケジュール
クレジット
作・演出:岡田利規
映像:山田晋平
出演:柿原寛子、川端大晴、酒井隆典、佐藤靖子、鈴木睦海、髙木きよう子、出口凜々花、中西星羅、橋詰善子、元井康平(50音順)
※2025年2月15日、16日に行われたオーディションで選出
演出助手:楠彩
舞台監督:合田義弘
音響:城下寛
照明:(株)金沢舞台
美術:林一平
制作協力:経田泰夫
映像協力:(株)オトムラ
英語字幕翻訳:オガワアヤ、髙谷掌子(「直接に與へられるもの」翻訳協力/原語フランス語訳:JACYNTHE TREMBLAY)
企画協力:株式会社precog
主催:金沢21世紀美術館 [公益財団法人金沢芸術創造財団]
助成:一般財団法人地域創造、公益財団法人いしかわ県民文化振興基金
協力:石川県西田幾多郎記念哲学館
後援:北國新聞社