宣伝美術 岡﨑真理子(REFLECTA, Inc.)
これは演劇の上演か、音楽の演奏会か——
フィクショナルな劇空間に音の粒子が混ざり合う“音楽劇”
俳優6名と演奏家7名が舞台を共有し、演劇と音楽のパフォーマンスを舞台上に並置することにより、フィクショナルな空間を生み出することを目指した作品。
住む家をいきなり追い出されそうになる家族の物語から作品は始まるが、やがて、その家自体が人智の及ばない強大な力によって跡形もなくなることによって、その問題は解決される。そして、人間の世界の外側に広がる圧倒的な存在が上演を支配し、まったく新しい世界が舞台上に立ち現れる。
俳優たちは物語とは別のレイヤーで振付を遂行することで次第に変態し、同時に音楽家もさまざまな手段で音楽を変容させる。アンサンブルの演奏と俳優たちの発する言葉とが響き合い、物語が次第に音に溶け込んでいくとき、言葉と音はどう関係し、影響し合い、どのような変化を生むのか。
日本初演ツアーとなる神戸公演の演奏は、神戸を代表する室内オーケストラ「神戸市室内管弦楽団」メンバーによるアンサンブル。
新たなコラボレーションによる”音楽劇”に、ご期待ください!
岡田利規コメント
『リビングルームのメタモルフォーシス』は、そういう題名の音楽劇というより、そういう名の冠された何か、音楽と演劇の拮抗からなる何か、なのです。ただ、そんなこと言っても通りが悪い。イメージしてもらえない。なので不承不承、音楽劇、と呼ばれることに甘んじている次第です。こういうのは、時間がかかるものです。何十年とかかるかもしれない。チェルフィッチュは(きっと、藤倉大さんも)待つつもりです。待つしかないので。こつこつとやるしかないので。神戸公演もそのこつこつの一環です。お客さんに見てもらうことによって世界を変容させることによって。
藤倉大コメント
この音楽劇は、岡田利規さんとチェルフィッチュの役者さん達と共に、2年間にわたり、僕の住むロンドンと東京をオンラインでつないで創り上げました。互いに一切妥協することなく、今までにないものが生まれたと感じています。
音楽祭「ボンクリ・フェス」の際に、東京芸術劇場で岡田さんとお会いし、そのときの鑑賞体験がこの音楽劇の最後の部分に反映されている、と岡田さんもおっしゃっていました。東京での公演はその場での特別な体験を意味していましたが、今回は僕の出身地に近い神戸での上演ということで、また神戸市室内管弦楽団アンサンブルによる演奏ということで、新たな特別な舞台が生まれることを期待しています。
日時:2025年2月1日(土)14時開演、2月2日(日)14時開演
会場:神戸文化ホール 中ホール
〒650-0017 神戸市中央区楠町4-2-2
https://www.kobe-bunka.jp/hall
TEL:078-351-3349 (10:00~17:00/定休日:月曜日 ※月曜日が祝日の場合は翌日が休み)
神戸市営地下鉄 西神・山手線「大倉山」駅徒歩1分/神戸高速「高速神戸」駅徒歩8分/JR神戸駅徒歩10分
チケット料金:
全席指定
一般5,000円
U25(25歳以下)2,500円
(税込/前売・当日共に)
小学生以上18歳以下無料でご招待いたします!
本公演では、2日間合わせて限定185名のお子さま(小学生以上18歳以下)を、無料でご招待いたします。
また、同伴される保護者等の方には、限定55名で、一般席(5,000円)を半額(2,500円)でお買い求めいただけます。
詳細は神戸文化ホールの公演webサイトをご覧ください。
チケット取り扱い:
- 神戸文化ホールプレイガイド https://www.kobe-bunka.jp/hall/ticket/
TEL:078-351-3349 営業時間:10:00~17:00(定休日:月曜日 ※月曜日が祝日の場合、翌平日が休業) - 神戸文化ホールオンラインチケット https://kobe-bunka.tstar.jp/
- チケットぴあ https://t.pia.jp/ 〈Pコード:529-596〉
- イープラス https://eplus.jp/
- ローソンチケット https://l-tike.com/ 〈Lコード:57195〉
※ 座席列は「1列」が最後列となります。
※ 未就学児童のご入場はご遠慮ください。
※ 車椅子席、補助犬同伴可能席(20列11~12番、29~30番)のご購入については、神戸文化ホールプレイガイド(電話・窓口)までご連絡ください。
※ 小学生以上18歳以下のお子さま無料招待や同伴者(保護者等)割引チケットの販売は、神戸文化ホールプレイガイドのみの取り扱いになります。
※ U25(25歳以下)チケットをお買い求めの方は、後方1列~10列の座席をお選びください。
鑑賞サポート:
- 車椅子席・補助犬同伴可能席(神戸文化ホールプレイガイド電話・窓口のみ取り扱い)
- 車椅子・オストメイト対応トイレ
- 館内専用車椅子の貸出
- 舞台上オープン字幕(英語・日本語)
- 赤外線補聴システム『アシストホーン』の貸出(先着順)
- 託児サービス〈定員:5名/要予約/先着順/対象:1歳~就学前まで/託児利用可能時間:開場~終演後20分まで/利用料金:無料〉
●公演webサイト内の専用フォームからお申し込みください
〈申込締切:2025年1月10日(金)〉
お問合せ:
神戸文化ホールプレイガイド
078-351-3349
2024年 東京公演
2023年 世界初演
アーカイブ記事
- 演劇と空間の付き合い方を探る:『リビングルームのメタモルフォーシス』稽古場レポート(横堀応彦)
- Wiener Festwochen: Von Katastrophen des Lebens(ドイツ語)
- Umzug ins Ungewisse(ドイツ語)
- 演劇と音楽の境界融解「ウィーン芸術週間」岡田利規と藤倉大が共作*有料記事(日本経済新聞2023年6月13日配信)
2021年 ワークインプログレス公演
以下のサイトにて配信中
巡回先スケジュール
クレジット
作・演出:岡田利規
作曲:藤倉大
出演:青柳いづみ、朝倉千恵子、川﨑麻里子、石倉来輝、矢澤誠、渡邊まな実
演奏:神戸市室内管弦楽団アンサンブル[高木和弘(Vn.)、西尾恵子(Vn.)、亀井宏子(Vla.)、伝田正則(Vc.)、上田希(Cl.)、赤土仁菜(Fg.)、法貴彩子(Cel.)]
音響:白石安紀
音響スーパーバイザー:石丸耕一(東京芸術劇場)
照明:髙田政義(RYU)
衣裳:藤谷香子(FAIFAI)
美術:dot architects
ドラマトゥルク:横堀応彦
技術監督:守山真利恵
舞台監督:湯山千景
テクニカルアドバイザー:川上大二郎(スケラボ)
英語翻訳:アヤ・オガワ
宣伝美術:REFLECTA, Inc.(岡﨑真理子+田岡美紗子+邵琪)
プロデューサー:水野恵美(precog) 、黄木多美子(precog)
プロダクションマネージャー:武田侑子
アシスタントプロダクションマネージャー:遠藤七海
世界初演:
クラングフォルム・ウィーン[演奏]、大村わたる[出演]、山口真樹子[クリエイティブ・アドバイザー]、アンドレアス・レーゲルスベルガー[ドイツ語翻訳]、堀朝美[ツアーマネージャー]、平野みなの[アシスタントプロダクションマネージャー]
クリエーションワークショップ:
アンサンブル・ノマド[演奏]、辻本達也[カヴァー]、永見竜生[Nagie][サウンドデザイン]
委嘱:Wiener Festwochen
製作:Wiener Festwochen、一般社団法人チェルフィッチュ
共同製作:KunstFestSpiele Herrenhausen、Holland Festival、愛知県芸術劇場、独立行政法人国際交流基金
企画制作:株式会社precog
協力:KAJIMOTO、ナカゴー、急な坂スタジオ、山吹ファクトリー、公益財団法人セゾン文化財団、d&b audiotechnik GmbH & Co. KG.
<神戸公演>
神戸文化ホール
プロデューサー:岡野亜紀子、鈴木彩
制作:松井陽子、平川光江
広報:野澤美希
事業部長:熊井一記
主催:神戸文化ホール(指定管理者:公益財団法人 神戸市民文化振興財団)
助成:令和6年度文化庁 劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業