http://www.festival-tokyo.jp/13/program/13/current_location/
SF的筆致から浮かび上がる、終わりのない「3.11後」
現代日本の若者の心理を、鋭敏かつ繊細な言語、身体感覚を持って切り取ってきたチェルフィッチュの岡田利規。昨年はドイツの劇場・HAUの企画で、廃墟となった原子力発電所を描くガイドツアー形式の作品を発表するなど、国際的にも注目を集める岡田の、3.11後の第一作となった作品を東京初上演する。ある日突然出現した青い雲をめぐって囁かれ始めた不吉な噂。信じるか信じないか、逃げるのか留まるのか、あるいは......。変化を前に逡巡する7人の女性たちの心模様は、不穏な空気を細やかに表現する音楽や照明とも相まって、私たちの生きる現実を改めて振り返らせる。SF的な設定、女性のみの出演者、書き言葉を使った台詞など、チェルフィッチュの新境地ともなった本作。初演から1年半の時を経た「現在地」は、私たちの「現在」にどのように響くだろう。
終演後ポスト・パフォーマンストークあり
11月29日(金)15:00 終演後 岡田利規×柴崎友香(小説家)
12月1日(日)15:00 終演後 岡田利規×丹下紘希(映像作家)
上演時間:100分(休憩なし)
*受付開始は開演の1時間前、開場は開演の30分前
*日本語上演、英語字幕つき
巡回先スケジュール
クレジット
作・演出 岡田利規
出演 山崎ルキノ、佐々木幸子、伊東沙保、南波圭、安藤真理、青柳いづみ、上村梓
美術 二村周作
音楽 サンガツ
舞台監督 鈴木康郎
音響 牛川紀政
照明 大平智己
映像 山田晋平
ドラマターグ・演出助手 セバスチャン・ブロイ
映像オペレーター 須藤崇規
宣伝美術 松本弦人
広報 浦谷晃代
制作 precog
製作 KAAT神奈川芸術劇場
共同製作 Doosan Art Center
協力 急な坂スタジオ
主催 フェスティバル/トーキョー