「三月の 5 日間」は、2003 年のイラク戦争開戦時に、六本木のライブハウスで出会った男女が、そのまま 渋谷のラブホテルに行き、そこで五日間を過ごす、という話です。今から八年近く前に書いたものです。 思い入れ、と言ったことなら、僕はこれまで自分がチェルフィッチュで作ってきたどの作品にもそれぞれ、 深い思い入れがあります。しかし作品が僕たちにもたらしてくれたもの、連れて行ってくれた場所だとか 境地、さずけてくれた機会、出会わせてくれた人びと、そういうことから言うと、「三月の 5 日間」はチェルフ ィッチュにとって、僕にとって、やはりとても特別な作品です。それにしても、なんだか信じられないことです。この作品の上演回数が今回の公演中に百回に届く予定 というのもさることながら、それを書いたのがかつての僕だというのが。
岡田利規
巡回先スケジュール
クレジット
脚本・演出:岡田利規
出演:山縣太一、松村翔子、武田力、青柳いづみ、渕野修平、鷲尾英彰、太田信吾
舞台監督:鈴木康郎
照明:大平智己
音響:牛川紀政
宣伝美術:good desigh company
助成:芸術文化振興基金、アサヒビール学術振興財団、セゾン文化財団
協力:急な坂スタジオ
企画制作:プリコグ
熊本公演 主催:チェルフィッチュ
横浜公演 主催:KAAT神奈川芸術劇場(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)、チェルフィッチュ