『三月の5日間』東京公演

第49回岸田國士戯曲賞受賞作品
『三月の5日間』

アメリカがイラクへの空爆を開始する直前の2003年3月15日、六本木のSuperDeluxeで僕はモントリオールから来た「Unrehearsed Beauty」という、政治フォーラムみたいな形式の演劇を、会場で売ってたビールにほどよく酩酊しながら見た。
このパフォーマンスについては、取るに足らないといった意見もあったけど、僕はといえばこれまでの演劇体験の中でも五指に入ると断言できるほど衝撃を受けた。翌年の2月にチェルフィッチュが初演した「三月の5日間」を、僕は実を言うと、この日のパフォーマンス体験に着想を得て書いている。だから今回 SuperDeluxeで、しかも「Unrehearsed Beauty」を上演したグループと同じフェスティヴァルに参加させてもらう形で再演できるなんて、そのうえ作品タイトルの元ネタとなってる日本のポストロックバンド、サンガツのライブも会期中に開催できるなんて、とても幸せなことだ。僕の希望は、「Unrehearsed Beauty」を見たときの僕みたいに、お客さんがこの会場のリラックスした雰囲気に身を任せて、飲んだり食べたりしながら芝居やライブを楽しんでくれること。あれから三年経つけど、イラク戦争は依然として続いている。
岡田利規

巡回先スケジュール

クレジット

脚本・演出:岡田利規
出演:山崎ルキノ、山縣太一、下西啓正、松村翔子、瀧川英次、東宮南北、村上聡一
企画:小沢康夫
舞台監督:鈴木康郎
照明:大平智己
宣伝美術:good design company
ウェブ:谷上周史
制作:中村茜
制作協力:プリコグ
主催:チェルフィッチュ
共催:Postmainstream Performing Arts Festival
助成:財団法人東京都歴史文化財団

ポストパフォーマンストーク
3/11(土) 20:00 佐々木敦(批評家)
3/12(日) 20:00 冨永昌敬(映画監督)
3/13(月) 20:00 矢野優(文芸誌「新潮」編集長)

"Five Days in March" in Tokyo

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