チェルフィッチュ チェルフィッチュ × Otagiri × 丹下紘希『アウトラップ(いかにも音楽的な語りのなかにもキラリと饒舌なシナリオ)』

振り付けられたラッパーの身体がアウトプットする鮮烈なイメージ。
リリック&トラックが画面の外へと溢れ出す驚愕の18分。

Otagiriと岡田利規の出会いは2014年。当時SOCCERBOYとして活動していたOtagiriに岡田が振り付けた「ポストラップ」は、ステレオタイプなラッパーの身ぶりを鮮やかに刷新してみせた。本作では、Otagiriの楽曲・リリックをもとに岡田がサブテキストやイメージ図を執筆し、そこから身体の動きを振り付け。言葉から膨らませたイメージによって身体を振り付けるチェルフィッチュの方法論によってOtagiriのパフォーマンスは更なる未知の領域へと深化を遂げる。
チェルフィッチュ初の映像作品ともなる本作では、映像ディレクションにMr.ChildrenなどのMVや、社会問題と向き合い作品を手がけてきた映像作家・丹下紘希を迎え、未知の音楽体験を映像作品としてリアライズ。ほぼ無音の中で収録され息づかいも生々しいOtagiriのパフォーマンスにオーバーラップするのはPUNPEEなどのトラックを手がけるDJ MAYAKUによるスペシャルトラック。パフォーマンスに合わせて新たに制作されたトラックは、Otagiriの脳内で鳴る想像上の音楽が映像を通してオーディエンスに共有されるかのように響く。リリックから生まれた豊穣なイメージがOtagiriのパフォーマンスと丹下の映像を通してラップの「外」へと溢れ出す、短編映画のような唯一無二の音楽/映像体験。

出演:Otagiri
振付:岡田利規
映像:丹下紘希
初演年:2020年

クレジット

出演:Otagiri
振付:岡田利規
映像:丹下紘希
撮影監督:安田光
音楽:DJ MAYAKU
テクニカル・コーディネート/音響:黒澤佳朗
ガファー:仲宗根理、大城幹
撮影助手:上原孝心
ロゴデザイン:牧寿次郎
広報ライティング:山﨑健太
プロデューサー:黄木多美子
プロジェクトマネージャー:佐藤瞳
プロジェクトマネージャーアシスタント:遠藤七海

企画制作:株式会社precog
ディレクター:中村茜
シニア・プロデューサー:平岡久美
チーフ・アドミニストレーター:森田結香
広報:金森香、北堀あすみ、田井中未来

主催・製作:一般社団法人チェルフィッチュ
協力:G-shelter、株式会社アンドフィルムスタジオ沖縄営業所、有限会社シー・エム・シー
助成:芸術文化振興基金助成事業

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