アジアの今を生きる個人のアイデンティティや内面を鮮やかに描き出し国際的に高く評価されるタイ現代文学気鋭の小説家、ウティット・ヘーマムーン。若者の日常的所作を現代演劇にアップデートする作風で一躍世界の演劇界の注目を集め、以降も、現代社会をつぶさに観察した作品を国内外の主要なフェスティバル、劇場で発表している演劇カンパニー「チェルフィッチュ」主宰の岡田利規。 2人のアーティストが初めてタッグを組む『プラータナー:憑依のポートレート』では、ヘーマムーンの最新長編小説を岡田が舞台化。物語の主人公は、バンコクに住むひとりの画家。芸術活動とそれを取り巻く社会のなかで、自己を探し求めながら葛藤し、さまざまな出会いと喪失を経験します。90年代から現代までの時間の流れの中で、登場人物の内面や性愛感情が鮮やかに描かれながら、彼らが住む社会の歴史、政治変動が投影され、「生きることとは何か」という根源的な問いを投げかけます。 出演にバンコクでのオーディションにより選出した11名の才能あふれる俳優、空間をデザインするセノグラファーにcontact Gonzoの塚原悠也、演出助手にバンコクを拠点にFor What Theatreなどで活動する注目の演出家、ウィチャヤ・アータマート、そのほかタイと日本より集結したクリエイター陣を迎えた作品です。
【特設Webサイト】 →http://pratthana.net
[原作]ウティット・ヘーマムーン
[脚本・演出]岡田利規
[初演年]2018年
[上演時間]約4時間(休憩20分含む)
[キャスト数]11名 (男6・女5)
クレジット
原作:ウティット・ヘーマムーン
脚本・演出:岡田利規
セノグラフィー:塚原悠也
演出助手:ウィチャヤ・アータマート
出演:ジャールナン・パンタチャート、ケーマチャット・スームスックチャルーンチャイ、クワンケーオ・コンニサイ、パーウィニー・サマッカブット、ササピン・シリワーニット、タップアナン・タナードゥンヤワット、ティーラワット・ムンウィライ、タナポン・アッカワタンユー、トンチャイ・ピマーパンシー、ウェーウィリー・イッティアナンクン、ウィットウィシット・ヒランウォンクン
バンコク公演
主催:国際交流基金アジアセンター、株式会社precog、一般社団法人チェルフィッチュ
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、公益財団法人セゾン文化財団
パリ公演
主催:国際交流基金、ポンピドゥ・センター
共催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)、フェスティバル・ドートンヌ・パリ
製作:国際交流基金アジアセンター、株式会社precog、一般社団法人チェルフィッチュ
助成:公益財団法人セゾン文化財団