2021年よりワークショップやトークイベントを実施してきた「ノン・ネイティブ日本語話者との演劇プロジェクト」。2023年8月には演劇作品『宇宙船イン・ビトゥイーン号の窓』が誕生しました。
KYOTO EXPERIMENT(京都)、烏鎮演劇祭(中国)での公演後、2024年5月にクンステン・フェスティバル・デザール(ベルギー・ブリュッセル)と国立現代美術館ソウル館(韓国)、10月にフェスティバル・ドートンヌ/パリ日本文化会館(フランス)で上演した本作が、2025年は国内に凱旋。
そして、チェルフィッチュとしては初めて、熊本県立劇場と三重県文化会館で上演します。お近くの方はぜひお越しください!
作品概要
とある言語の衰退を食い止めるべく、宇宙船イン・ビトゥイーン号に乗り込んだ四人の乗組員と、一体のアンドロイド、そして銀河の旅の途中で遭遇する地球外知的生命体。
宇宙を漂いながら、やがて言葉をめぐる対話が繰り広げられる。劇中で語られる、変化しゆく「わたしたちの言葉」とは、いったい誰のものなのか。
演劇における日本語の可能性をひらくため、チェルフィッチュが2021年より取り組む「ノン・ネイティブ日本語話者との演劇プロジェクト」。本作は、そのワークショップを通じて出会った日本語を母語としない俳優とともにつくり上げた。
舞台上で発されるせりふが、その発音や文法の「正しさ」とは関係なく観客に届くということ。パフォーマンスが引き起こす想像を拠り所に、「正しさ」から解放された言葉が作用し、演劇の本質があらわになる。
公演概要
【熊本公演】
8月2日(土)18:00
8月3日(日)14:00
会場:熊本県立劇場 演劇ホール舞台上
https://www.kengeki.or.jp
【三重公演】
8月9日(土)14:00
8月10日(日)14:00
会場:三重県文化会館 小ホール
https://www.center-mie.or.jp/bunka
上演時間|約100分
※詳細は後日公開
巡回先スケジュール
クレジット
作・演出:岡田利規
出演:安藤真理、徐秋成、ティナ・ロズネル、ネス・ロケ、ロバート・ツェツシェ、米川幸リオン
舞台美術:佐々木文美
音響:中原楽(KARABINER inc.)
サウンドデザイナー:佐藤公俊
照明:吉本有輝子
衣裳:藤谷香子
舞台監督:川上大二郎(スケラボ)
演出助手:山本ジャスティン伊等(Dr. Holiday Laboratory)
英語翻訳:オガワアヤ
プロデューサー:黄木多美子(precog)、水野恵美(precog)
プロジェクトマネージャー:遠藤七海
製作:一般社団法人チェルフィッチュ
共同製作:KYOTO EXPERIMENT
企画制作:株式会社precog