人間のスケールを脱する演劇とは?
人、モノ、時間、空間、言葉が、未知のすがたで現れる――
作・演出:岡田利規
セノグラフィー:金氏徹平
出演:青柳いづみ、安藤真理、板橋優里、原田拓哉、矢澤誠、米川幸リオン
作品概要
いま・ここにいる人間のためだけではない演劇は可能か?人とモノが主従関係ではなく、限りなくフラットな関係性で存在するような世界を演劇によって生み出すことはできるのだろうか?
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市では、失われた住民の暮らしを取り戻すべく、津波被害を防ぐ高台の造成工事が行われている。もとの地面から嵩上げされる高さは10メートル以上。そのための土砂は、周辺の山をその原型を留めないほど大きく切り崩すことでまかなわれている。
岡田利規は、2017年に同地を訪れ、驚異的な速度で人工的に作り変えられる風景を目の当たりにしたことをきっかけに、「人間的尺度」を疑う新作の構想を始めた。コラボレーターには、コラージュを主な手法とし、演劇的な視点を貪欲に取り込み創作の領域を拡張させる美術家・金氏徹平氏を迎える。また、昨年からチェルフィッチュが力を注ぐ「映像演劇」も取り入れながら、俳優の身体や言葉のありようにも新たなアプローチが試みられる。人間中心主義から逸脱する先にあらわれる風景とは。演劇をアップデートし続けるチェルフィッチュの最新形。
公演概要
『消しゴム山』ニューヨーク公演
日程|2020年2月28日(金)〜29日(土)
日時|19:30〜
上演時間|100分(予定)
会場|NYU Skirball Center
NYU Skirball ウェブサイト:https://nyuskirball.org/events/toshiki-okada-eraser-mountain/
巡回先スケジュール
クレジット
作・演出:岡田利規
セノグラフィー:金氏徹平
出演:青柳いづみ、安藤真理、板橋優里、原田拓哉、矢澤誠、米川幸リオン
衣裳:藤谷香子(FAIFAI)
照明:髙田政義(RYU)
音響プランナー:中原楽(ルフトツーク)
映像:山田晋平
技術監督:鈴木康郎
舞台監督:湯山千景
演出助手:和田ながら
英語翻訳:アヤ・オガワ
プロデューサー:黄木多美子(precog)
アソシエイト・プロデューサー:田中みゆき
制作アシスタント:遠藤七海(precog)
宣伝美術:山内祥太
特設ウェブ制作:林洋介(HAUS)
企画制作:株式会社 precog
ディレクター:中村茜
シニアプロデューサー:平岡久美
チーフアドミニストレーター:森田結香
ツアーマネージャー:水野恵美
海外営業:崎山貴文
教育普及コーディネーター:栗田結夏
ツアー舞台監督:川上大二郎
照明オペレーター:葭田野浩介(RYU)、杉本成也(RYU)
音響オペレーター:上島由起子
映像オペレーター:樋口勇輝、川崎麻耶
製作:一般社団法人チェルフィッチュ
共同製作:
〈消しゴム山〉KYOTO EXPERIMENT、Wiener Festwochen、Festival d’Automne à Paris、Künstlerhaus Mousonturm Frankfurt
〈消しゴム森〉金沢21世紀美術館
協力:コネリングスタディ/山吹ファクトリー、急な坂スタジオ、京都市立芸術大学
京都芸術センター制作支援事業
本プロジェクトは、『消しゴム山』(初演:2019年10月KYOTO EXPERIMENT)、『消しゴム森』(初演:2020年2月金沢21世紀美術館)の両バージョンからなる。
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(国際交流支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京