「言葉通りに捉えただけでは通じない、でも今日の文脈で含意を汲み取ることができる日本語」 こうした「言葉が真に受けられること」ができていない今日の日本語の抱える事情を「日本語の心」とし、演劇・朗読のワークショップを通じて、その「日本語の心」についてじっくり考え、想像するワークショップ。 岡田利規コメント 私は演劇の劇作と演出をやっています。 劇作をするというのは、舞台上で発されるものとしての言葉を書くということであり、演出をするというのは、その言葉が観客に届いた際に起こる効果を勘定に入れながら上演をデザインするということです。 そうしたことに取り組みつづけているものですから、私が扱う言語すなわち日本語について、および、それが流通している場すなわち日本の社会について、思うところまるでなしというわけにはどうしてもいられません。 その思うところとは、簡単にいうと以下のようなことです。 言葉が機能するためにどうしても必要な条件は、その言葉が真に受けられること、です。真に受けてもらえなければ、言葉は機能のしようがありません。 ところがこの条件が私たちの生きるこの日本の社会では、もしかすると満たされていないのではなかろうかと思うことが、しばしばあります。 言葉が社会の中で機能不全に陥らされているかもしれない。そうした状況下で流通することを強いられている日本語が抱える諸事情を「日本語の心」と、ここでは呼ぼうと思います。 そしてその「日本語の心」について普段より少しだけつぶさに見て、考え、想像する時間を、参加者のみなさんと持ちたいと思います。 期間:2018年2月4日(日) 13:00~18:00(休憩を含みます) 会場:金沢21世紀美術館 会議室1 料金:無料 定員:8名(先着順) 対象:高校生以上(時間内、通しで参加できる方に限ります) 予約・詳細:https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=69&d=1839 お問い合わせ:金沢21世紀美術館 学芸課 TEL 076-220-2801