プロフィール

岡田利規

1973年 横浜生まれ。
演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰。
桜美林大学、早稲田大学、近畿大学国際人文科学研究所/四谷アート・ステュディウムなどでのワークショップやレクチャー等、講師歴多数。

97年に「チェルフィッチュ」を結成。横浜を拠点に活動。
より遠くに行ける可能性のある作品を生み出すため、ある方法論を持ちつつも、その方法論をそれ以上「引き寄せないように、それをいつまでも掴んでいないように、すぐに手放すように」心がけるという、それ自体が不思議な方法論で演劇作業を実践する。
01年3月発表の『彼等の希望に瞠れ』(横浜STスポット・神奈川)を契機に、現代の若者を象徴するような日本語による台詞を使う作風に変化。さらに、『三月の5日間』(04年2月/スフィアメックス/ガーディアンガーデンフェステバル参加作品/第49回岸田國士戯曲賞受賞作品)、『マンション』(02年4月/横浜STスポット)などを経て、日常的所作を誇張しているような/していないようなだらだらとしてノイジーな身体性を持つようになる。
04年2月発表の『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。選考委員からは、演劇というシステムに対する強烈な疑義と、それを逆手に取った鮮やかな構想が高く評価され、とらえどころのない日本の現在状況を、巧みにあぶり出す手腕にも注目が集まった。岡田の演出特有な身体性は、時にダンス的とも評価され05年7月ダンス作品『クーラー』(世田谷パブリックシアター・東京)で「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2005〜次代を担う振付家の発掘〜」最終選考会に振付家としてノミネート。振付に対する明確なコンセプトを提示し、コンテンポラリーダンス・シーンに驚きと衝撃を残した。05年9月、横浜文化賞・文化芸術奨励賞受賞。07年10月神奈川文化賞・スポーツ賞において文化賞未来賞を受賞。
2006年6月ドイツミュールハイム劇作家フェスティバル”Stuecke'06/International Literature Project in the course of the Football World Cup 2006” 日本劇作家代表として参加。
同年12月新国立劇場 the LOFT(東京)にて『エンジョイ』発表。06-07年平田オリザが芸術監督を務めるアゴラ劇場の舞台フェスティバル「サミット」のディレクター就任。07年2月新潮社よりデビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』発表、翌年第二回大江健三郎賞受賞。また、これまでに東京国際芸術祭2007の期間中に開催された「ベケット生誕100周年記念フェスティバル」にてベケットのラジオドラマ作品『カスカンド』の演出(07年3月/にしすがも創造舎特設劇場・東京)や、安部公房の代表的な戯曲『友達』(08年11月/世田谷パブリックシアター・東京/まつもと市民芸術館・長野)の演出をてがけ、岡田独自の解釈による新たな作品の可能性に多くの注目を集めた。
その他、伊丹アイホール(兵庫)にて地元俳優とのワークショップ公演『奇妙さ』(07年3月)、桜美林大学の在学中の学生と共に制作をした『ゴーストユース』(07年10月/PRUNUS HALL・神奈川)や、竹中直人の匙かげんへの書き下ろし作品『三人の女』(08年12月/本多劇場・東京/シアタードラマシティ・大阪/仙台市青年文化センターシアターホール・宮城)など多岐に渡る活動を行う。

◯略歴

2009年

−5月−
演出/『タトゥー』
(作:デーア・ローアー、新国立劇場・東京、主催:新国立劇場)

2008年

−12月−
出版(戯曲)/フランス語版『フリータイム』
(発行:104 - CENTQUATRE)

−11月−
戯曲提供/『三人の女』
(演出:竹中直人、本多劇場・東京、シアタードラマシティ・大阪、仙台市青年文化センターシアターホール・宮城、主催:竹中直人の匙かげん) 
演出/『友達』
(作:安部公房、シアタートラム・東京、まつもと市民芸術館・長野、主催:財団法人せたがや文化財団) 

—8月−
「young theater project」に日本人で初めて出場
(ザルツブルグ、Salzburg Festival)

−4月−
第2回大江健三郎賞受賞
(小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』、主催:講談社)

2007年

−11月−
作・演出/『ゴーストユース』
(出演:桜美林大学学生、PRUNUS HALL・神奈川、主催:桜美林大学)
*桜美林大学からの委嘱作品

−10月−
神奈川文化賞・スポーツ賞において文化賞未来賞受賞
(主催:神奈川県、神奈川新聞社)

−3月−
作・演出/ワークショップ&公演『奇妙さ』
(伊丹アイホール・兵庫、主催:伊丹市、財団法人伊丹市文化振興財団)
演出/ラジオドラマ作品『カスカンド』
(作:サミュエル・ベケット、にしすがも創造舎・東京、東京芸術祭〜ベケット生誕100周年記念フェスティバル〜、主催:東京芸術祭2007実行委員会

−2月−
発行(小説)/小説集『わたしたちに許された特別な終わり』
(発行:新潮社)

2006年-2007年

こまばアゴラ劇場フェスティバル「サミット」ディレクター就任

2006年

−12月−
作・演出/『エンジョイ』
(新国立劇場小劇場 THE LOFT・東京、主催:新国立劇場)

−11月−
発行(小説)/『三月の5日間』
(発行:新潮社)

−10月−
横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞
(主催:横浜市)

−6月−
「ドイツミュールハイム劇作家フェスティバル」に日本劇作家代表として参加
(ミューンハイム、Stucke'06/International Literature project in the course of the Football World Cup 2006)

2005年

−6月−
トヨタ コレオグラフィー アワード2005〜次代を担う振付家の発掘〜最終選考会ノミネート
(『クーラ—』、世田谷パブリックシアター・東京、主催:TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD実行委員会、トヨタ自動車株式会社)

−2月−
第49回岸田國士戯曲賞受賞
(『三月の5日間』、主催:白水社)